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2008. 7/17-29 Court Gallery Kunitachi

one man show

コートギャラリー国立 個展

集合シリーズ

大学3年時、マックス・エルンストのコラージュ集に共鳴し、「コラージュをドローイングして銅版画 を作ろう」 と考えた事が、銅版画制作の出発だった。

コラージュをドローイングするというと矛盾するようにも思うが、コラージュするモノは、イメージを喚起させるための資料であり、それらを変形させたりしながら‘描く’ことが重要なのである。

モノとモノとの偶然の出会い、連続、合成、デフォルメ、組み合わせられた形とイメージの変貌。興味深い形の出現。 

「集合シリーズ」はそのような行為を、シュールという漠然としたイメージに支えられながら、ただ面白いか面白くないかの感覚を信じて、極限まで推し進めようとしたものだ。

ここで言う極限とは、増殖していくカタチを、画面の隅々まで隙間なく配置する事で、中心を持たないフラットな画面を得ること。物が持つ意味や限定されたイメージを反乱させることで、情緒性を消し去りニュートラルな画面にする事である。